====== 出来高・価格分析の完全ガイド ====== {{pasted:20251025-230705.png?300}} 2015年1月2日初版第1刷発行 ===== 第4章 VPAー基本理念 ===== *本書のVPA(Volume Price Analysis(出来高・価格分析))では、価格が出来高によって裏付けられているのか或いは例外なのかをチェックする。価格変動の大きさと出来高の大きさが一致していれば正常であり、その方向のトレンドが継続する。価格変動が小さく出来高が大きければ、市場が弱まっておりトレンドの天井又は底。 *市場が反転するには時間がかかる。反転前の保ち合いの期間が長いほど、反転してからのトレンドは長く続く。 ===== 第5章 VPAーチャート全体の分析 ===== *インサイダーは、株を買い集めるアキュミュレーション、(一般人からの)供給の試し、価格の釣り上げ、株を売り捌くディストリビューション、(一般人からの)需要の試し、価格の引き下げ、を繰り返す。 *インサイダーによる買いのクライマックス(アキュミュレーションの終わり)では、市場が出来高を伴って、実体が小さく下ヒゲが長いローソクが現れて始値付近で引けることが2~3回発生する。 *インサイダーによる供給の試しでは、アキュミュレーションで売り手が全て吸収されたかを確認するために、悪いニュース等で株価を一時的に下げる。出来高が少なく実体が小さい場合、売り手が残っていないことが確認できたものとして価格の釣り上げを開始する。一方で出来高が多くなれば売り手がまだ存在するため、価格を引き下げて安値で売らせて売り手を振るい落とす。 *インサイダーによる売りのクライマックス(ディストリビューションの終わり)では、市場が出来高を伴って、実体が小さく上ヒゲが長いローソク足が現れて始値付近で引けることが2~3回発生する。 *インサイダーによる需要の試しでは、ディストリビューションで買い手が全て吸収されたかを確認するために、良いニュース等で株価を一時的に上げる。出来高が少なく実体が小さい場合、買い手が残っていないことが確認できたものとして価格の引き下げを開始する。一方で出来高が多くなれば買い手がまだ存在するため、価格を引き上げて高値で買わせて買い手を振い落とす。 ===== 第6章 VPAー次のレベルへ ===== *流れ星(上ヒゲが長く実体が小さいローソク足)が出現し、出来高も多ければ下落サイン。 *ハンマー(下ヒゲが長く実体が小さいローソク足)が出現し、出来高も多ければ上昇サイン。ただし、天井に現れたハンマーは「首吊り線」と呼び、大きな売り圧力の発生が生じたものとして弱気シグナル。 *足長同時線(十字線で足が長いローソク足)が出現し、出来高も多ければトレンド転換サイン。出来高が少なければ静観すべき。 ===== 第7章 支持線と抵抗線 ===== *支持線と抵抗線の間の保ち合い領域からブレイクアウトするには多くの出来高が必要になる。出来高を伴わないときはダマシの可能性が高い。 *ブレイクアウトした抵抗線は支持線になり、ブレイクアウトした支持線は抵抗線になる。 ===== 第8章 ダイナミックレンジとトレンドライン ===== *2つの点だけでは解釈が色々と出来てしまうので、トレンドラインを引くときには3つの点が出現するまで待たないといけない。 *支配的なトレンドに逆らう「カウンタートレンドトレード」では、ポジションの保有期間は短くなる傾向にある。 ===== 第9章 ボリューム・アット・プライス ===== *支持線と抵抗線は、その価格帯の出来高が多い方が強力。